2019年は堆肥舎製造からスタートしました。循環型社会の実現を八ヶ岳で、というテーマで活動がスタートしていますが、堆肥作りなどでも日々たくさんのことを学ばせていただいています。日々の作業(落ち葉搬入、切り替えし、攪拌、農家さんへの運搬など)の様子以外にも、堆肥作りを続けるにあたり学んだことをアウトプットしていきたいと思います。経験豊富な農家さんの知見は、日々勉強になります。
「よい野菜」を育てるために最も体制な条件の一つは、土をふかふかにすることです。
植物が根を伸ばす条件(ふかふかの土)として、土が軽いこと、細かい土の粒子たちが結びついて暖流構造を作り上げていること(水はけ良し、水持ち良し、空気通気性良し)です。土の団粒化させる(土の粒子同士をくっつける)ための接着剤、ノリの役割を果たす重要な一つが、「有機物」です(無機物は、植物が土から吸収する養分チッソ、リン酸、カリなど)
作物を育てるということは、有機物も無機物も必要不可欠で、それをどうやって土に還元していくか、その方法は何が良いのか、そんなことがテーマとしてあがっている、というわけです。もちろん過剰に還元しては最終的に大地、地球にとってはよくありません。
本来は、木が育ち、太陽があり、雨が降り、動物が糞をして、落ち葉がたまり、「酸素」「水分」「無機物」「有機物」が豊富で「微生物」によって活発に分解され、本来の「土」になります。山の中などの自然界では、自然と循環が生まれていて、自然と栄養素が豊富に含まれています。
私たちが管理している「畑」では、森の中のような循環は中々できるものではありませんので、分解される有機物も減り、微生物も減り続けます。もちろん無機物も。本来の大地の底力、地力が低下しないように土を作るにはどうしたらよいか。どのような農法でも必要なテーマです。なので、必然的に有機物を土に還元する、という作業として、堆肥が必要で、堆肥を使うということは土の中に有機物を補給する(土つくり)、という意味になります。
有機物の補給方法は他にもありますが、私たちは地域資源の落ち葉、米ぬかなどを活用して作っています。循環型の堆肥作りを通して、作物や大地にとって何がどのくらい有益なのか、を考えながら、農家さんと話し合って活用していただいています。
米ぬか、菱、水草、麦芽粕、ホップ粕などを資源を活用